情報化社会の到来で、私たちは多くの情報を容易に得ることができるようになりましたが、必ずしも「本 質的な理解」が成されているとは限らない、と私は考えます。黒柳徹子さんの番組「徹子の部屋」では、 ゲストが伝え切れていない様々な部分をあらわにすることで「本質的な理解」を視聴者に提供する ことで、長年評価され続けています。全ての人の伝えきれない部分を「通訳」させていただくことで、「本質的な理解」が拡大し、「相互理解できる社会」づくりの一助を担いたいというのが私の想いです。
「度を超さない」「節度ある」というのが日本語訳にあたります。モデレーターは、パネルディスカッ ションなどの場で、論点をずらさずに進行していく「司会者」であり「調整役」としての役を担います。 登壇者のプレゼンテーションに対して、聴衆の代表として、的確な質問を投げ掛け、発散しがちな 話題を収束させ、最後に論点をまとめて結論させていきます。「聴衆の満足度」や「パネルディスカッ ションの成功度」は、モデレーターの腕一つで決まるといっても過言ではありません。(※似た役割 としてファシリテーターがありますが、ファシリテーターが「進行役」なのに対して、モデレーター は「調整役」にあたり、パネルディスカッションなどで論点をずらさずに進める機能を果たします。)
中庸(ちゅうよう)とは「偏ることなく調和が取れていること」と定義され、アリストテレス倫理 学では「徳の中心になる概念」とされています。セミナーやパネルディスカッションにおいて、発 信者の「伝えたい想い」が漏れなく伝わるために、1聴衆の疑問を解消し、2理解と共感を生み、3会 としての課題を解決する、ということが求められます。中庸モデレーションの手法を用いることで、「第三者目線」を持ちながら、偏り無く、万人に有益な時間にすることを意識してモデレーションを 進めていくことができます。
10 名ほどの座談会から、100 名規模のイベントの司会、1000 人規模のパネルディスカッションまで、
独自の「中庸モデレーション」で、偏りのない調和のある場作りをサポート致します。